僕の目の前にはどうやらヲタクと思われる男が立っている。何ヲタかはわからないが恰幅がよく、眼鏡をかけているいかにもな感じのおことだ。その男は僕に向かって「鳥スイッチ」と書かれたフリップを差し出した。「ん?」そう思っているうちに男はニヤニヤしながら去って行ってしまった。なんなんだよ!と思ったが去ってしまったものは仕方あるまい。
はてさて、ここはいったい何処なんだろうという疑問がわいてきたので辺りを見回した。右手にはつつじの庭園。昔見た西新小学校の校庭からみた風景にも見える。だが違うようだ。よくよく見るとどうやらファイナルファンタジーⅪの主戦場にいるらしい。テレポイントが近くにあるじゃないか。
どうしたものかなぁと思っていたら、つつじ園の方向に鳥の着ぐるみが一体ある。いや、ペンギンか。まぁペンギンも鳥だからいいだろう。鳥の着ぐるみということで。ふと、先ほどの男が僕に見せた言葉を思い出した。もしや?と思い着ぐるみに近づいて行ってみるとどうやら着ぐるみの中には人がいるようだ。着ぐるみの頭の下の隙間からみてみる、とはっきりとはわからないがどうやら岡田栞奈に似た人、いや本人のようだ。僕は後ろに回り込みとっ捕まえると着ぐるみの鳥、いや、岡田栞奈はジタバタし逃げようとした。逃すまいと無理やり押さえつけてぬいぐるみの襟元をめくり上げると、なんと!うなじにはスロットのMAXボタンがついているではないか。「そうか…これが鳥スイッチ…」スイッチ、いや、MAXボタンを押した。岡田栞奈の動きは止まった…
ここで目が覚めた。なんで下野さんは出てこなかったのだろう…
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